久しぶりにピアノを弾いた。
大好きなパッヘルベルのカノン。 昔、アンナ・マデリーナという映画を観て。 1999年だから金城武まっさかりだった。 「神様、もう少しだけ」とか「不夜城」とかね。 で、金城武は(日本だったら考えられないくらい)、 不器用で、恋を伝えられない、切なーい役だった。 調律師の金城武の部屋に、成り行きで青年が転がり込んできて。 奔放なその青年は、アパートの階上の部屋のケリー・チャンとよく衝突する。 下手なピアノを何度も弾くな!うるせー!とか。 …だけど、そのうち惹かれあってしまって。 本当は金城武もケリー・チャンを好きだったのだけど、結局その2人のほうが結ばれてしまう、 という、単純でよくあるんだけど、やっぱり切なくなっちゃうお話。 タイトルにもなってて、映画の中ではケリー・チャンが弾いてるアンナ・マデリーナというのは、 バッハの最愛の妻の名前で。 ピアノ習う子が大体みんな最初に習う、メヌエットの曲集名なのね。 で、ソ・ドレミファソ・ド・ドというあの曲に、妻への愛が込められてるわけだ。 (ラバーズ・コンチェルトの方が通りが良いかも。覚えやすいけどどこかしら切ない曲) 調律師の金城武がそれも知らないのかよ!とか その入門曲で何回もつっかえるの?とか突っ込みどころはたくさんあるんだけど、やっぱ良い話。 あー書いてたら観たくなってきた。。。 で、その映画の中で、「おばあちゃんになっても、例え目が見えなくなっても弾きたい曲」というセリフがあったような(なかったような。実際記憶はあやふやで、感傷に浸りやすい私が勝手に作り上げたイメージだったのかも知れないけど) それに影響された私は、めちゃくちゃ練習して、当時マスターしたパッヘルベルのカノンという曲を目をつぶっても弾けるように頑張ったんだな。。。 ピアノに触れなくなってから、もう、何ヶ月、何年という時間が過ぎてしまって、 最初の音すら忘れて、楽譜もちんぷんかんぷんだったのに、何故か。 ピアノの前で目をつぶったら、指がどう動けばいいのか分かった。 最近、登社拒否気味だった自分を、 叱咤する気にも、激励する気にもなれなくて。 でも、甘やかしたらニ度と立ち上がれない気がして。 うまく言えないけど、ピアノと思い出に癒された、貴重な一日。
by voleurpolice0812
| 2005-09-11 16:01
| 日々精進
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